ひどいことをする

名古屋城東南隅櫓


今日、2箇所の文化財で落書きが見つかった。
ひとつは、法隆寺の東大門(国宝)の檜で作られた柱に、「みんな大スき」という文字が、固い石のようなもので彫られていたそうだ。東大門は、奈良時代に建てられた三棟造りという珍しい様式の門。法隆寺は、世界最古の木造建築として知られているが、22棟の建造物の内、18棟が国宝、2棟が重要文化財であり、日本最初の世界文化遺産にも登録され、まさに国の宝である。
もうひとつは、名古屋城の東南隅櫓と表二之門(共に重要文化財)の柱や扉に、コインのようなもので相合傘や名前が彫られていた。東南隅櫓は、名古屋城創建当時からの建物で、戦災により天守閣等が消失してしまったなかで、往時の姿を今に伝えるたいへん貴重なものである。
どちらも、補修方法を検討しなければならないそうである。それにしても、貴重な文化財に落書きするとは不届きな奴らだ。徹底的に捜査してもらいたい。
名古屋城は、昨年秋に訪れたばかりで、東南隅櫓と表二之門も見てきたので、とても残念だ。
写真は、名古屋城東南隅櫓