愛国心?

今夜は、ワールドカップ一色ですね。
馴染みの店を出たら、外に「サムライブルー」(って、アホなネーミングだよね)の集団がたくさんいた。なんでサッカーだけ、こんなに盛り上がるんでしょうね?野球で言えば、猛虎軍団のようなものか。集団で狂喜するのが楽しいとしか言えないほど、傍目で見るとおかしな集まりだ。
「国を代表して戦っているのだから、応援するのが当たり前。」みたいに言う人がいるけど、他のスポーツだって、世界の競合相手に争っているわけだし、スポーツに限らず、いろいろな分野で挑んでいる人たちが大勢います。熱狂するのもほどほどに。「愛国心が無いのか?」なんて怒る人もいるけど、冗談じゃない、自分の国の歴史や風土、地理もろくに知らない人が増えているこの国に、「愛国心」なんて語れないでしょ。ファッションも、音楽も、文化も、日本らしさは希薄です。広告を見ても、英語でもない、フランス語でもない、分けのわからない造語が氾濫して、外国の人から見ると異常な言葉が溢れている。自国の文化を誇りに思わない国に、「愛国心」なんて必要ないよ。
2004年に起こった中越地震の被災地である山古志村などでも、震災からの復旧の過程では、地域の伝統文化の継承や産業の復興など、地域ぐるみで奮闘しています。土地を愛する気持ちがそうさせているのであって、「愛国心」とは、このような気持ちを土台にして養われるものだと思います。
一時的な熱狂は、「愛」ではない。