今頃になって

ある自動車会社が、ある程度の飲酒状態だとエンジンがかからない車を開発すると発表した。飲酒運転によるひき逃げ事故が社会問題となっているからと言うが、こんなことは今に始まったことではなく、これまでも数え切れないほどあったのに、マスコミに大きく取り上げられなかっただけのこと。そもそも、福岡の事故が公務員によるもので、マスコミがこぞって騒ぎ立てたものが、これまで見過ごされてきた問題を掘り起こしたのだ。
エンジンをかからなくする方法にしても、あまりにも曖昧で、逃げ道はいくらでも考えられる。儲けることなら何でも商売にする輩が多いこの国なら、エンジン掛け代行業なんてのもすぐに出来るだろう。根本的な対策を考えず、先ずは「売れる」を先行する企業の体質は変わらない。
飲酒運転で検挙されたら、同乗者も含めて、二度と車を運転できないような厳しい罰則が必要だと私は思う。